職場、求人の考え方

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これから介護のプロであるホームヘルパー(訪問介護員)として働く場合、パートヘルパーが一番入りやすい道と言えるでしょう。利用者の家で、しかも原則的には一人でしなければならない仕事ですから、いきなりの常勤勤務は初めての人には大変です。まずはパート勤務で、それなりの経験を一通りしてから、働く時間を増やしたり、常勤勤務を考えたほうがいいと考えられます。

動機の確認

最初に考えたほうがいいことはホームヘルパーになろうとした動機です。

「ヘルパーにでも…」といった人でも、たくさんある仕事の中からヘルパーを選んだ理由はあるはずです。

せっかく資格を取っても途中で挫折してしまわないためにも動機や理由をしっかり意味付けしておくことが大切です。

仕事をさがす前に、まず、自分自身が納得できる動機を見つけましょう。

ボランティアの気持ちが大きい場合

もし、あなたが専業主婦で手の空いている時間だけでも有意義に使いたい、何か人の役に立つようなことがしたいといった、いわばボランティア的な気持ちに拠るところが多いのであれば、市民グループやNPO法人企業を選ぶことを考えましょう。

こういったところではホームヘルパー(訪問介護員)の資格を持っているかどうかはあまり問われず、サービス対象も高齢者、身体障害者などのほかに、お産を終えたばかりの家庭など、幅広い視野でホームヘルプサービスを捉えています。

組織そのものはこじんまりとしていて、自治体の福祉協議会や福祉公社など公的機関以上に地域と密接に繋がっているところが一般的ですので、利用者に関する情報も多く得られる環境にあります。

気軽に参加でき、それなりに満足感も得られるのですが、報酬はやや低めに設定されています。

こういった組織で活躍しているヘルパーは、お金よりも利用者の「ありがとう」「助かります」といった感謝の言葉が支えになっているようです。

勤務形態は代表者や少数の幹部者以外はほぼ全員パート勤務で、基本的には登録制となります。

ただ、どこも人材を豊富に抱えているわけではないので、緊急に登録日時以外に出勤要請がある場合もあることも考慮しておきましょう。

もちろん、初心者にはそういった心配はまずありません。

求人案内についてですが、小さな組織なのでチラシや新聞、雑誌などを使った求人はあまり行われておりませんので、友人、知人に紹介してもらうか、自治体の広報紙を見て活動状況などをチェックしてみましょう。

自分の都合に合わせて働きたい場合

ホームヘルパー(訪問介護員)2級の講習を修了し、本格的にこの仕事をしようと考えている人には次の2つのケースが考えられます。

一つは、手の空いた時間に資格を生かして収入を得たいというケースと、もう一つは介護のプロとして一人立ちしたいというケースです。

まず、手の空いた時間に働いてそれなりの収入を得たいという場合ですが、これは企業にパートヘルパーとして勤務するのがもっともよいと考えられます。

ただこの場合、常勤のパート勤務以外は登録制なので、自分の希望する日時にいつも仕事があるとは限らなく、『手の空いている時間』というのは大体がみんな同じような時間帯になりますので、初心者には正直、仕事を得るのは難しいと思われます。

特に大手のホームヘルプサービス企業では、働くための条件や時給も比較的良いので、パート勤務登録者の数が多く、その分、仕事を回してもらえる確率は低くなることが考えられます。

パートヘルパーを始める動機が収入にあるのならば、常勤者と変わらない勤務を希望し、なおかつ人手が薄くなる早朝や夜間、休日にも働けるという態度を示したほうが仕事に恵まれるでしょう。

仕事内容も家事援助、身体介護を問わず、要請があればどんな仕事もできる、といった姿勢も欲しいところです。

一度ローテーションに組み込まれてしまえば、そのまま仕事を回してもらえるケースが多いので、まずは仕事を獲得することが先決となります。

働く時間がどうしても限られてしまう場合は、複数の企業や団体に登録してみるとよいでしょう。

最近はホームヘルパー2級を受講する男性も増え、そういった人たちのサイドビジネスとして注目を浴びているのが、休日のホームヘルプサービスや夜間の巡回型介護サービスです。

特に巡回型はこれからますます利用者が見込まれるサービスで、寝たきりの高齢者におむつ交換や床擦れ防止のための体位移動などを施します。

一件あたりせいぜい20分程度の訪問を一晩に何件もこなすことになりますので、パート勤務扱いではなく、契約アルバイトとして募集しているところが多いようです。

このサービスを求めている利用者は多く、企業の求人件数自体も多いので、まずほとんどの人が難色を示すというおむつ交換さえクリアできれば、活躍の場面はたくさん用意されています。

求人情報については新聞やチラシの求人案内を参考にします。

大手企業の場合は、各地で説明会を開催しているので、必ず参加して疑問点などを聞くとよいでしょう。公的機関では各地のハローワークに問い合わせてみてください。

プロのホームヘルパーになりたい場合

介護のプロとして一人立ちしたいという人も、最初から正規職員または常勤勤務はなかなか難しい状態です。

将来の姿を描いていても、最初の一歩はまずパート勤務から考えましょう。

ただ、お小遣いを稼ぎたい主婦のパートと違って、目標がしっかりあるのですから、登録時にそういった希望を採用担当者にきちんと伝えておくことが大切です。

この場合、所属先として選ぶのは大手企業がいいといえます。

公的機関は介護保険が施行された時点で徐々に縮小してゆくのが最初からの方針ですし、市民グループやNPO法人などはよほどのことがない限り(特殊な資格保有者が必要になったなど)、正規職員や常勤勤務者は採用しません。

最初は 『前向きな姿勢の登録パート』として出発し、次に常勤勤務でいろいろなケースを担当して経験を積み、ホームヘルパー(訪問介護員)1級か介護福祉士の資格取得を狙います。

この資格のどちらかを持っていると、正規職員への道が開かれることになります。

ただし、現場での活躍は減り、複数のホームヘルパーを束ねるチームリーダーや、利用者とヘルパーの間を調整するコーディネーターとしての役割を求められるようになります。

求人情報についてはやはり新聞やチラシを参考にするとよいでしょう。

年度末あたりには、若干名ですが公務員としての募集もありますので、広報紙には必ず目を通しておきましょう。

もちろん、これには資格と経験が必須条件となります。もし、身体介護専門の仕事で正規職員を目指すのであれば、老人福祉施設や病院への就職、という道もあります。

ただ、このような施設では夜間や休日勤務があるなど体力的にきつく、それゆえ中高年者の募集は少ないようです。

どのような働き方を選ぶにしても、ホームヘルパーは利用者にとってなくてはならない生活のパートナーとなります。

場合によっては利用者の人生の最期に立ち会うことも考えられます。ビジネスとして仕事はしても、やはり心にはボランティア精神を忘れずに持っていることが大切です。

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